なっかんさんの『秘密』


あの日、私はなっかんさんの衝撃の事実を知った。

それは仕事でなっかんさんの地元に伺った際のことでした。事の流れでなっかんさんの車を見せていただくことになりましたが、私には後部座席にあるそれが気になってしまいました。今考えれば、それは軽々しく触れていいものはなかったのです。

『これ、甥っ子さんのやつですか?』

後部座席のそれを見ながら、私は他愛もない質問をした。なっかんさんは一瞬、顔を曇らせたが、私はあまり気にせずに続けた。

『甥っ子さんのですよね?このチャイルドシート。よく乗せるんですか?』

後部座席にあったそれ、、、チャイルドシートは、憶測により当然なっかんさんの甥っ子さんのものと私は判断していた。

束の間の沈黙、、、言葉を詰まらせるなっかんさんに違和感を覚えるも、なっかんさんは慎重に言葉を選ぶかのように逆に質問で返してきた。

『もしかして、、、誰からも聞いてない?』

遠回しな返答に、私は疑問と共に少々の息苦しさを感じる。

そして、次になっかんさんの口から語られた言葉は衝撃の告白であり、予想だにしない驚愕の事実であった。

『実はバツイチで、、、子供いるんだけど。』

降り続いた雨により冷えた空気が私に寒気を感じさせたのだろうか。5月のその日、なっかんさんの告白を聞いた私は言葉を失うばかりであった。

それが『なっかんさんの秘密』、、、というのは大嘘でした。

全くの出鱈目。もしくはドッキリ? なっかんさんに騙されたのです。

なっかんさんの咄嗟の判断と迫真の演技と絶妙な間で創られたフィクションでした。『親権は母親側』というなんとも触れ辛〜い設定にも見事に騙されました。

丸々信じ込んだ自分は、なっかんさんにとってはしてやったりだった事でしょうね〜(笑)

、、、という事で、なっかんさんの本当の『秘密』はこちら。

  
なっかんさんからお借りした東野圭吾さんの『秘密』でした。上記のドッキリ騒動の際にオススメしてもらったものです。

映画化されてたので、あらすじはなんとなく知っていました。

平凡な毎日を幸せに過ごしていた主人公。その妻と娘が事故に遭遇。妻は失うも、奇跡的に助かった娘。ただ娘に宿っていたのは妻だった、、、的な話。

早速読みましたが、二人の関係、距離感にドキドキしちゃいました。受け取り方は読者次第な感じなので、別の視点で改めて読む事で新たな発見が出来そうですね。なっかんさんに返す前にもう一度は読み返したいと思います。

そういえば、自分が一つ前に読んだのも中身入れ替わっちゃう系でした。

  
『放課後に死者は戻る』

崖から突き落とされ殺害された高校生が、それに巻き込まれた別の高校生の体に入り込み、自分を殺した犯人を突き止めるために通っていた学校に転校してくる、、、というお話。

誰に殺された?なぜ殺された?という内容ですが、ラストはいろんな意味で予想外でした。

  
ちなみに同じ作者の『暗黒女子』は最高にイヤミスでした。冒頭から嫌な予感しかしない。嫌な気分になるミステリー=イヤミスなので面白いと言っていいかは分かりませんが、私は一気読みしちゃいました。好きな方は好きでしょうが、冒頭で嫌な予感がした方は読まない方がいいでしょう(笑)

無用に長くなりましたが、なっかんさんのおかげで久々に読書熱が上がってきました。たまには新しい本でも買いに行こうかな〜。